【2025年9月のお題-2】(くれたけ#259)秋の夜長のおともにおすすめの映画を教えてください。

映画大好きで年間50~80映画館で観ていました。コロナ以降の映画があまり面白くなくて映画館に足が遠のいている状態ですが、秋の夜長にお勧めできる映画は山ほど頭に浮かびます。私の映画の捉え方がいちエンターテイメントで、あんまり頭を使わずに気軽に観れるうえで、非日常のドキドキを感じるSFやアクション、ファンタジー映画が好みです。なので私の映画ベスト10がそれらで埋っていますが、迷いに迷ってベスト10番外編になりますが心理カウンセラーとしてお勧めする心温まる1本をご紹介したいと思います。

『幸せへのキセキ』(原題:We Bought a Zoo)

住んでいるのはバンコクなので映画は普段英語で観ているので、今回初めて邦題を調べたのですが、なるほどと感心しました。軌跡と奇跡の両方をかけてキセキにしているのだと思います。邦題通り、妻を亡くした男性とその家族の幸せへの奇跡な軌跡を描く実話です。

皆様にご紹介するあたり、映画をもう一度観なくてはと思ったのですが、必ず泣きます。そうです、思いっきり気持ちよく泣きたい時に観る映画です。今は泣きたい気分ではないので記憶をたどって書きますので間違いがあってもご了承ください。10回以上は観ているので大きく逸れていないはずです。

豪華キャストです。ボーンシリーズのマット・デイモン、普通の冴えないおじさん役も格好良くこなします。アベンジャーズ、ルーシーのスカーレット・ヨハンソン、セクシーなイメージしか浮かばないのに珍しく普通の少し田舎っぽいけど芯の強いお姉さん役を好演。透明感女優No1のエル・ファニングも役にピッタリでした。

最愛の妻を亡くして、男一人で2人の子育て中だが思春期の息子と上手くいっていない状態。何もかも状況を変えたくて仕事もやめて、引っ越しを検討する中、人里離れた郊外の豪邸だが動物園付きの物件に出会い、周囲の反対を押し切って “Why not?!” (ダメな訳ないじゃない)ラストでわかる亡き妻の教えで購入。動物園と家族の『喪失と再生』がテーマの映画です。主人公の『人生の決断に後悔はしない』という姿勢で重なる苦難の中でも一歩一歩前進していく様子に元気が貰えます。プラス大の動物好きにはたまらなく夢のあるストーリーで映像の動物達にも癒されます。

登場人物の心情がよく表現されている映画です。お互いを大事に思っていながらも食い違って大喧嘩になる親子の描写は、我が家にも該当し親近感を持ちます。少し上手く行きかけた父と息子が「あの時、言って貰いたかった事」をお互い言い合うシーン。息子「勝手に田舎に引っ越しを決めてごめん」父親「(妻を亡くして間がないのに)よく頑張ってる良い父親だ」親子だってお互いに認めて貰いたいものです。

映画の中で伏線として出てくるキーワードの言葉があります。

“Why not?!” (どうしてダメなの?≒ダメな訳ないじゃない≒もちろんできるよ)

“20 seconds of insane courage” (たった20秒だけの狂ったぐらいとんでもない勇気)

翻訳がどうなっているのか知らないので、できれば字幕で上記2つのキーワードを拾って映画を観て頂きたいです。英語を勉強中の方にもお勧めの映画です。

ラストシーンの亡くなった妻の “Why not?!” は、必ず号泣します。『人生を変える20秒の勇気』を知る事で、これまでの自分の人生の分岐点を後悔するかもしれないし、これからの自分の生き方に影響を与えるかもしれません。生きていく上で早く知っておいた方が得な気がするので思春期以降のお子さんがいる方は一緒に観て頂きたいです。

まっすぐ一生懸命生きてる人、そして勇気を持って一歩踏み出そうとしている人への応援歌のような映画です。

投稿者プロフィール

石黒 要
石黒 要くれたけ心理相談室(バンコク支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(バンコク支部)は、タイのバンコクを拠点に心理カウンセリングを承っております。国内外問わず、Zoom・Google Meet・Skypeによるカウンセリングにて対応させていただいております。

コメントはお気軽にどうぞ